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ラーゲリより愛を込めては実話!手紙書いたモデルは誰?

ラーゲリより愛を込めて 実話 エンタメ
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今回は「ラーゲリより愛を込めては実話!手紙書いたモデルは誰?」と題してお送り致します。

みなさんは「ラーゲリより愛を込めて」という映画をご存じでしょうか?

第二次世界大戦時のお話なのですが、この物語はなんと実際にあった実話を基に書かれたものらしいのです。

この当時は一体何が起こっていたのか?また、主人公は実際にどういった人物だったのか?とっても気になりますよね!

そこで「ラーゲリより愛を込めて」の元となった実話と、物語の中で手紙を書いた人物のモデルは誰なのか、それぞれご紹介していきたいと思います!

 

「ラーゲリより愛を込めて」は実話?

「ラーゲリより愛を込めて」は二宮和也さん、北川景子さんが主演を務める、2022年12月9日(金)に公開予定の映画です。

キャストが豪華なこともあってか、公開はまだ先にも関わらずネット上では期待が膨らみ、大きな話題となっているようです。

さて、この「ラーゲリより愛を込めて」ですが、原作があることをご存じでしょうか?

実は、辺見じゅんさんが書かれた小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」がこの映画の原作となっています。

しかもただの小説ではなく、実話を基に描かれたノンフィクション小説なんだそうです。

その実話とはどういったものなのか?ご紹介していきたいと思います。

 

「ラーゲリより愛を込めて」で描かれた実話とは?

第二次世界大戦後のシベリアで「収容所(ラーゲリ)」に収容された男。

ロシア語に長けていて、捕虜として収容されてもなお、通訳として収容所内で働かされていたのですが、ソ連の厳しい監視の中、過酷な労働環境や衛生管理の行き届かない中で体を壊し、「喉頭癌性肉腫」と診断されました。

一度は病院に入院をさせてもらったものの、重症の為もう手遅れと判断されました。

ですが男は、生きる希望を失わず、仲間たちに声をかけて励ましたり、句会を開いたりと努めて明るく振舞いみんなを元気づけていました。そんな姿に救われた仲間達は、彼をとても慕っていました。

死の直前に、仲間の一人が遺書を書くように男へ提案しました。

すると病に臥せっているにも関わらず、なんとたった1日で遺書を書き上たのです。

遺書は4通あり、本文、母、妻、子どたちへとそれぞれに向けられたものでした。その量はノートにして15枚分にもなるものでした。

彼が亡くなったあと、仲間たちは彼の家族の元へ何とか遺書を届けようと奔走します。

しかしソ連軍の監視の目はとても厳しく、日本語の文書は所持厳禁でした。

絶望的な状況の中でも、仲間たちは必死で彼の遺書を守り、監視しているソ連軍を搔い潜り、驚きの方法で遺族に遺書を届けたのです。

 

「ラーゲリより愛を込めて」の手紙を書いたモデルは誰?

とても実話とは思えない過酷な状況での物語ですね…。

こんな環境の中でも希望を失わず、仲間たちに慕われた男とはどういった人物だったのでしょうか?

ここからは家族に向けた手紙を書いた実在の男のモデルをご紹介したいと思います。

 

実話の中で手紙を書いた男は誰?

「ラーゲリより愛を込めて」の主人公は山本幡男(やまもとはたお)さんというそうです。

山本 幡男(やまもと はたお、1908年〈明治41年〉9月10日[1] – 1954年〈昭和29年〉8月25日[2])は、第二次世界大戦終結後に旧ソビエト連邦によるシベリア抑留を経験した日本人の一人。日本への帰国が絶望的な状況下において、強制収容所(ラーゲリ)内の日本人俘虜たちに日本の文化と帰国への希望を広め、一同の精神的支柱になり続けた。

山本幡男 – Wikipedia

山本さんは旧制東京外国語学校(後の東京外国語大学)でロシア語を学びました。

第二次世界大戦末期の1944年(昭和19年)に召集令状がかかり、二等兵として入営しましたが、ロシア語に長けることから1945年(昭和20年)にハルビン特務機関に配属されました。

第二次世界大戦での日本の降伏後にソ連に抑留され、スヴェルドロフスク収容所へ入れられました。

山本さんが担当していた満鉄調査部での北方調査やハルビン特務機関でソ連の新聞や雑誌の翻訳が、ソ連に対するスパイ行為と見なされ、戦犯としてソ連の国内法により重労働25年の刑を下されたそうです。

これは軍の司令官や大将にも匹敵する大罪だったようです。

山本さん自身はとても賢い方だったようで、日本の古典、落語、さらにはカントやヘーゲルといったドイツの哲学者についても語れるほど博識だったそうです。

原作である「収容所から来た遺書」著者の辺見じゅんさんはこう言っています。

山本幡男という、一般にはまったく無名であった一人の日本人。彼は、シベリアの収容所生活という逆境にあっても、自らの信念を最後までつらぬいた。その姿の中にこそ、歴史に学ぶ「逆境に打ち克つ」知恵が見てとれる。

山本幡男 – Wikipedia

また、勇気にあふれた人物で、常に明るい未来を想像し、収容所の仲間たちを励まし続けていたそうです。

同じく原作者の辺見じゅんさんはこう言っています。

私たちも逆境に置かれ、「もうだめだ」と思うことがたびたびあります。山本さんは、いつも「人生っていうのは生きているだけで楽しいことがあるんだよ」ってことを言うんですね。私は読んでいて、とても力づけてもらえた。収容所は悲惨なのに、山本さんという人物のいるところにだけはボーッと明かりが灯っている。そして、私たちはどんなに辛いときがあっても、生きるんだ、しかも人間らしく生きていけるのだという希望を与えてくれる。そこがすばらしいと思うのです。

山本幡男 – Wikipedia

仲間たちからも慕われていたようです。同じ収容所に捕らえられた仲間たちはこう残しています。

山本さんが私たちに教えてくれたのは、俳句だけではありません。どんなに辛い境遇に置かれても、大切なのは人間としていかに誠実に生きるかということでした。

山本幡男 – Wikipedia

刑をもらってからの六年間のほうが、ずっと楽しかったですね。どうかすると日本に帰ってからの生活より、向こうの方がかえってこの世ではありえないようなユートピアみたいなものがありました。

山本幡男 – Wikipedia

どんなにつらいことがあっても、シベリアでの日々を思えば耐えられました。それもまた、山本さんが私たちにくれた「力」なのです。

山本幡男 – Wikipedia

どんな状況でも希望を見失わずに生きる。

粗悪で追い込まれた環境でもそれが出来た山本さんは素晴らしい人物であったことが想像できますね。

 

まとめ

今回は「ラーゲリより愛を込めては実話!手紙書いたモデルは誰?」と題してお送りしました。

実話を基にした作品だったなんて、とても衝撃的でしたね。主人公の山本さんと、彼を想う仲間の気持ちはとても熱く美しいと感じました。

映画もきっと涙なしでは見られない作品となること間違いなしですね!

皆さんもぜひ映画館でその感動を味わってみてください!

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